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藤井一興ピアノリサイタル

ウィーン←→パリ←→東京 時の巡りあわせ

日時

2016年3月18日(金)19時

会場 東京文化会館小ホール(東京・上野)
料金 全自由席 ¥4,000
曲目

藤井一興/後光に反映する時の逆行

モーツァルト/ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調「トルコ行進曲付き」K.331

ショパン/舟歌 嬰ヘ長調 Op.60

武満 徹/フォー・アウェイ

武満 徹/雨の樹素描Ⅱ ─オリヴィエ・メシアンの追憶に─

ラヴェル/夜のガスパール

       オンディーヌ、絞首台、スカルボ

メシアン/前奏曲集より「風のなかの反映」


使用楽器:YAMAHA CFX

[チケット取扱い]

  e+(イープラス) http://eplus.jp

  CNプレイガイド TEL.0570-08-9990/p>

  ローソンチケット TEL.0570-000-407/p>

  東京文化会館チケットサービス TEL.03-5685-0650

[コンサートマネージメント]

  ミリオンコンサート協会 TEL.03-3501-5638

藤井一興ピアノリサイタル ウィーン←→パリ←→東京 時の巡りあわせ

藤井一興ピアノリサイタル ウィーン←→パリ←→東京 時の巡りあわせ

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時の巡りあわせ
                                      藤井一興

 2016年は武満 徹さんの没後20年となり、もうそんなに経ったのかと驚きます。私が初めて武満さんとお会いしたのは1977年、まだパリにいた時で、「パリの秋」への出演依頼に来られた時でした。武満さんは私の師であるメシアンのことを大変尊敬しており、私が留学中に2、3度授業に参加されたこともありました。1985年にメシアンが京都賞を受賞した時、武満さんは、「自分はメシアンがいるから作曲家になれたし、メシアンがいるから作曲を続けられており、大変感謝している。パリ国立高等音楽院で直接メシアンの指導を受けることはなかったけれど、自分はメシアンのことを先生だと思っている。」という趣旨の祝辞を述べられ、大変感銘を受けました。メシアンもまた武満さんの事を最大限に評価し、授業でもとりあげました。私はお二人には根源的に似たところがあり、互いに惹き付け合っていたように見えました。

 私はピアニストで作曲家ですので、常に両方の視点から楽譜を読み解いていますが、やはり曲を書いた御本人と交流を持てたことは、非常に稀で幸福なことです。

 武満さんの曲の初演をさせていただき、メシアンの曲をメシアンに指導していただきました。武満さんは英語、メシアンと私はフランス語でしたが、3人で話し合ったこともありました。その一言、一音、一時、すべてが財産となり、私の中で生きています。

 音楽において時はリズムでありテンポであり、一番身近なところでは鼓動でしょう。私は指導する際に、「ここは鼓動が高鳴っていくようなところだ」と言います。鼓動は生命の象徴であり、時の宿命は絶対に止められないことです。私は多くの作曲家から、最後まで生きようとする強さとエネルギーを感じます。もちろん、お二人からも言い尽くせないほどそのことを感じ、時を同じくできた喜びを今も享受しています。私の音楽を通じて、その一部でも皆様にもお伝えできれば幸いです。



出演者プロフィール

藤井一興(ピアノ) Kazuoki Fujii/Piano
 プロフィールはこちら。

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