
モルゴーア・クァルテット 第56回定期演奏会
光より出でよ!
日時 | 2026年1月23日(金)19時開演(18時30分開場) |
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会場 | 東京文化会館 小ホール(東京・上野) |
料金 |
指定席(限定32席)¥4,500、一般(自由席)¥4,000、学生(自由席)¥2,000 ※指定席はミリオンチケットのみで取扱い |
チケット一般発売日 2025年10月29日(水) | |
出演 |
第1ヴァイオリン:荒井英治 第2ヴァイオリン:戸澤哲夫 ヴィオラ:小野富士 チェロ:藤森亮一 |
曲目 |
J.ハイドン/弦楽四重奏曲 第39番 ハ長調 Op.33-3《鳥》 C.カロヴァーニ/《オーロラ》Op.34(2019) P.ヴァスクス/弦楽四重奏曲 第4番(1999) |
[チケット取扱い] 東京文化会館チケットサービス TEL.03-5685-0650 e+(イープラス) https://eplus.jp ローソンチケット TEL.0570-000-407 https://l-tike.com/ ※ オンラインでのお申込みはセブンイレブンでのお引き取りとなります。 ・ お電話でのお申込み TEL.03-3501-5638 [コンサートマネジメント] ミリオンコンサート協会 TEL.03-3501-5638 |
第56回定期演奏会のメインはP.ヴァスクスです。このところ名曲路線に傾き始めた感があるプログラミングですが、再び硬派にぶれてきました!
ラトヴィアの作曲家P.ヴァスクスといえば、以前私達は第2番を取り上げました。第25回、2006年6月ですから約20年前になります。彼の作風はごく初期を除いて変わることなく一貫しています。静寂と喧噪、祈りと暴力、調性と無調、音群の上行と下降……などのあらゆるコントラストが極端に押し広げられています。そして論理的であるより感情的です。よって聴取者である私達の感性をダイレクトに揺さぶります。今回の第4番は真ん中の第3楽章を中心としたシンメトリックな配置が成されています。あえてこの作品をメインに据えたのは、音楽の深い余韻を味わっていただきたいからです。
さて、C.カロヴァーニは若いイタリアのチェリストであり作曲家です。彼の所属する 《クァルテット・インダコ》は2023年の大阪国際室内楽コンクールで優勝しています。現代においては演奏と作曲はほぼ分業ですから、指揮やピアノとを両立させている例は多いですが、その他ではあまり見られないものの、大御所オーボエのH.ホリガーが、また最近ではクラリネットのJ.ヴィトマンはつとに有名です。
優秀なクァルテットのメンバーが書いた作品は当然、モルゴーアとしては食指が動きます!
そこでどのような響きが立ち現れるか、それは私達にとっても挑戦に値します。スウェーデン語で《Norrsken》はオーロラの意味ですが、果たしてオーロラは出現するのでしょうか?
J.ハイドンの《鳥》は誰もが異論を唱えることなく納得してしまうニックネームです。どの楽章を取っても鳥のイメージを想起させるに十分です。しかしさらには、4つの楽章が緊密な内的な結びつきを持っていて、あたかも全体でひとつのストーリーを形づくっているようにも思えます。つまりベートーヴェンの出現を予知しているのかもしれません。
音 とは捉えることのできないもの。
どこからやってくるのか、どこへ向かうのか……
荒井英治
出演者プロフィール
■ 荒井英治(第1ヴァイオリン) Eiji Arai/1st Violin
元東京フィルハーモニー交響楽団 ソロコンサートマスター■ 戸澤哲夫(第2ヴァイオリン) Tetsuo Tozawa/2nd Violin
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 コンサートマスター■ 小野富士(ヴィオラ) Onofuji/Viola
元NHK交響楽団 次席ヴィオラ奏者■ 藤森亮一(チェロ) Ryoichi Fujimori/Violoncello
NHK交響楽団 首席チェロ奏者モルゴーア・クァルテット MORGAUA QUARTET/String Quartet
モルゴーア・クァルテット(MORGAUA QUARTET)は、ショスタコーヴィチの残した15曲の弦楽四重奏曲を演奏するため、1992年秋に結成された弦楽四重奏団。
2001年1月の第14回定期演奏会でショスタコーヴィチの残した弦楽四重奏曲全15曲を完奏。
ショスタコーヴィチ没後40年(2015)から生誕110年(2016)をつなぐ「ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全15曲演奏会」を2015年大晦日から16年元旦にかけて「横浜みなとみらいホール 小ホール」で開催。瞠目のプログラムで多くの聴衆を集めた。
2023年から24年にかけて「演奏活動30周年演奏会」をオール・ショスタコーヴィチ、オール・ロック、過去53回の定期演奏会プログラムから再演希望曲をアンケートし、そのリクエストに沿った演奏会を2回行い、話題を呼んだ。
2012年から17年に日本コロムビアからリリースした、荒井英治編曲のプログレッシヴ・ロック・アルバム《21世紀の精神正常者たち》《原子心母の危機》《トリビュートロジー》により、ボーダーレスな弦楽四重奏団としての高い評価を受ける。
2017年9月「第47回JXTG音楽賞 洋楽部門 本賞」、2018年6月「第28回みんゆう県民大賞 芸術文化賞」などを受賞する。