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モルゴーア・クァルテット 第54回定期演奏会

第二次モルゴーア計画ってなんだ?

日時 2025年1月19日(日)14時開演(13時30分開場)
会場 東京文化会館 小ホール(東京・上野)
料金 指定席(限定32席)¥4,500、一般(自由席)¥4,000、学生(自由席)¥2,000
※指定席はミリオンチケット(オンライン又はお電話)のみで取扱い
出演

第1ヴァイオリン:荒井英治

第2ヴァイオリン:戸澤哲夫

ヴィオラ:小野富士

チェロ:藤森亮一

曲目

ハイドン/弦楽四重奏曲 ト短調 Op.20-3

シルヴェストロフ/弦楽四重奏曲 第1番(1974)

シューベルト/弦楽四重奏曲 ニ短調 D810「死と乙女」

[チケット取扱い]

  ミリオンチケット

   ・ オンライン・チケットサービス

     ※ オンラインでのお申込みはセブンイレブンでのお引き取りとなります。

   ・ お電話でのお申込み TEL.03-3501-5638

  東京文化会館チケットサービス TEL.03-5685-0650

  e+(イープラス) https://eplus.jp

  ローソンチケット https://l-tike.com/

[コンサートマネージメント]

  ミリオンコンサート協会 TEL.03-3501-5638


モルゴーア・クァルテット 第54回定期演奏会 第二次モルゴーア計画ってなんだ?・チラシ

モルゴーア・クァルテット 第54回定期演奏会 第二次モルゴーア計画ってなんだ?・チラシ

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はい!いきなりですが、、人で言えば60歳が還暦。ならば、クァルテットならば半分の30歳で還暦呼ばわりしてもいいでしょうか?…はい、いいですね!

さすがに私たちを新生モルゴーアと呼んで欲しい、とは思いませんが、心機一転の気概は十分にあります。

さて、今回の曲目をご覧になって驚かれた方もいらっしゃるはずです。

→おいおい、どうした?モルゴーアがシオトメ(『死と乙女』)を??
→ほぅ、ついにやってくれるんかいなー、シオトメ、ヤッター!
→え"〜?…なら、前半だけで帰ろかな…

などなど、いろいろな反応がおありかと存じます。

…かといって今更、満を持して『泰西名曲』に挑戦しようという訳ではありません。いままでモルゴーアがあえて避けていた事、つまり、定期演奏会でタイトル付きの名曲が毎回並び、集客を意識したようなプログラムになることは止めよう路線ですが、しかしそれは、名曲に対する不当な扱い、差別ではないかと気付いたのです。モルゴーアの色メガネに叶った作品ならば、どんなものでも等価値であるし、とりあげるべきだ、と悟りました。

さらに、いわゆる名曲をやるならばその一方で、いろいろな意味でトンでもない曲もぶつけることができるのでは?という目論見も成立します。

30周年シリーズもおかげさまで大好評のうちに祝っていただけました私達は、このようにしてまたスタートを切ります。もちろん、計画は緩く緩くしてありますので、これからも面白半分をモットーに選曲を続けていくのですが、、。

ひさしぶりのハイドン。実験精神が横溢した『太陽』セット。改めてその前衛に驚きます。
いや、驚いてください!曇りのない耳でお聴きになると、いかに尖っているか、を理解できるのでは、と思います。

シルヴェストロフは、20年以上も前に1枚のCDに出会ってから、この深遠なる弦楽四重奏曲をいつの日にか、取り上げる時を待っていました。
現在の作風に定着するシルヴェストロフ作品は、一聴すると聴き流せてしまうのですが、譜面を読むと、その精緻さに驚きます。並々ならぬ集中を1つの音に込めているのが、演奏に向かう私達を極度の緊張に強いるのです。
この第1番はまだ完全なる調性になる前の作品ですが、『静謐なる叫び』の音楽です。間違いなく20世紀後半の比類なき傑作ですし、ショスタコーヴィチの最後の四重奏曲の先に広がる世界ではないでしょうか?

そして、その後に聴くあの『死と乙女』はきっと聴く者に新たな刻印を与えてくれるに違いありません…。

『第二次モルゴーア計画』 始動です。


荒井英治




出演者プロフィール


荒井英治(第1ヴァイオリン) Eiji Arai/1st Violin

 元東京フィルハーモニー交響楽団 ソロコンサートマスター


戸澤哲夫(第2ヴァイオリン) Tetsuo Tozawa/2nd Violin

 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 コンサートマスター


小野富士(ヴィオラ) Onofuji/Viola

 元NHK交響楽団 次席ヴィオラ奏者


藤森亮一(チェロ) Ryoichi Fujimori/Violoncello

 NHK交響楽団 首席チェロ奏者



モルゴーア・クァルテット MORGAUA QUARTET/String Quartet


 MORGAUA QUARTET(モルゴーア・クァルテット)は、ショスタコーヴィチの残した15曲の弦楽四重奏曲を演奏するため、1992年秋に結成された弦楽四重奏団。翌'93年6月に第1回定期演奏会を開始。

 2001年1月の第14回定期演奏会でショスタコーヴィチの残した弦楽四重奏曲全15曲を完奏。

 同年4月、第2ヴァイオリンを青木高志から戸澤哲夫に交代。

 '01年11月からは「トリトン・アーツ・ネットワーク」との共催公演で《モルゴーア・クァルテット ショスタコーヴィチ・シリーズ》を5回に亘って行ない、'03年12月に2度目の完奏。

 '03年6月の第19回定期演奏会で、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲を完奏。

 '05年4月、マイスター・ミュージックから《ボロディン:弦楽四重奏曲集》を発売。

 '06年6月、第25回定期演奏会で、バルトークの弦楽四重奏曲全6曲を完奏。同年9月には「トリトン・アーツ・ネットワーク」との共催でショスタコーヴィチ生誕100周年記念弦楽四重奏曲全曲演奏会を行ない、3日間で全15曲を3度目の完奏。

 '08年11月、東京フィルハーモニー交響楽団 第761回サントリー定期シリーズに、マルティヌー作曲「弦楽四重奏と管弦楽のための協奏曲」のソリストとして招聘され、弦楽四重奏団としての高いクオリティを評価された。

 '09年1月の第30回定期演奏会で、ベートーヴェン中期弦楽四重奏曲を完奏。

 '12年6月、結成20周年記念ガラコンサート「20th Anniversary Morgaua Quartet GALA」を福島、東京、大阪で開催。'12年6月と'14年5月、そして'17年3月に日本コロムビアからリリースした、荒井英治編曲のプログレッシヴ・ロック・アルバム《21世紀の精神正常者たち》《原始心母の危機》《トリビュートロジー》により、ボーダーレスな弦楽四重奏団としての高い評価を受ける。

 ショスタコーヴィチ没後40年(2015)から生誕110年(2016)をつなぐ「ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全15曲演奏会」を'15年大晦日から'16年元旦にかけて「横浜みなとみらいホール小ホール」で開催。一晩で全曲演奏するという瞠目のプログラムで多くの聴衆を集め、4度目の完奏。

 '17年6月、結成25周年記念コンサートを福島、東京(vol.1)で、'18年1月にvol.2を東京で開催。

 '98年1月、第10回「村松賞」、'11年5月、2010年度「アリオン賞」、'16年9月、第14回「佐川吉男音楽賞 奨励賞」、'17年9月「第47回JXTG音楽賞 洋楽部門本賞」、'18年6月「第28回みんゆう県民大賞 芸術文化賞」を受賞。

 モルゴーア・クァルテットの斬新なプログラムと曲の核心に迫る演奏は、常に話題と熱狂を呼んでいる。

 モルゴーアは、エスペラント語(morgaŭa=明日の)に原意を持つ。


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