第19回
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲【9曲】演奏会
日時 |
2024年12月31日(火)13時開演(終演21時頃予定) |
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会場 | 東京文化会館 小ホール(東京・上野) |
料金 | 全席指定 ¥11,000(消費税込) |
チケット一般発売日 2024年9月2日(月) | |
出演 |
ほのカルテット 岸本萌乃加/林 周雅/長田健志/蟹江慶行 2018年結成。第4回宗次弦楽四重奏コンクール第3位、及びハイドン賞受賞。第8回秋吉台音楽コンクール第1位。2021年度プロジェクトQ第19章に参加。大阪国際室内楽コンクール2023 第2位及びアンバサダー賞を受賞。 クァルテット・エクセルシオ 西野ゆか/北見春菜/吉田有紀子/大友 肇 1994年結成。第1回東京室内楽コンクール第1位、第2回大阪国際室内楽コンクール第2位、第5回パオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクール最高位。第19回新日鉄フレッシュアーティスト賞受賞。第16回ホテルオークラ音楽賞受賞。 古典四重奏団 川原千真/花崎淳生/三輪真樹/田崎瑞博 1986年結成。ベートーヴェン全曲、モーツァルト、シューベルト、バルトーク、ドヴォルザークなどの主要曲をすべて暗譜で演奏。文化庁芸術祭大賞を二度、JXTG音楽賞(旧モービル音楽賞)奨励賞。レコードアカデミー大賞(レコード芸術誌)各受賞。 |
曲目 |
ほのカルテット 弦楽四重奏曲 ヘ長調 Op.59-1「ラズモフスキーNo.1」 弦楽四重奏曲 ホ短調 Op.59-2「ラズモフスキーNo.2」 弦楽四重奏曲 ハ長調 Op.59-3「ラズモフスキーNo.3」 クァルテット・エクセルシオ 弦楽四重奏曲 変ホ長調 Op.127 弦楽四重奏曲 変ロ長調 Op.130 弦楽四重奏曲 変ロ長調 Op.133「大フーガ」 古典四重奏団 弦楽四重奏曲 嬰ハ短調 Op.131 弦楽四重奏曲 イ短調 Op.132 弦楽四重奏曲 へ長調 Op.135 |
[チケット取扱い] ※ オンラインでのお申込みはセブンイレブンでのお引き取りとなります。 ・ お電話でのお申込み TEL.03-3501-5638 東京文化会館チケットサービス TEL.03-5685-0650 https://www.t-bunka.jp/tickets/ e+(イープラス)https://eplus.jp/ チケットぴあ https://t.pia.jp/(Pコード:278524) [マネージメント] ミリオンコンサート協会 TEL.03-3501-5638 |
「ベートーヴェンを語る」
鼎談:平野 昭・鈴木秀美・土田英三郎(予定) ※ パネリストは変更になる可能性がございます。
2024年12月31日(火)11時00分~12時45分
東京文化会館 4階会議室
聴講料 ¥1,000(要予約・当日支払い)70名限定
(但し 日本ベートーヴェンクライス会員の方、当日大・小ホール公演のチケット購入者に限ります。)
主催/日本ベートーヴェンクライス https://sites.google.com/view/beethovenkreis/
大みそか恒例の本公演が、今年、新たなステージに。
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の世界に浸りながら年越しを迎える。大みそか恒例の本公演が、新たなステージに入る。
昨年までの3年間「クァルテット・インテグラ」が出演し、勢いに乗る新世代の感性と高い技量を示してくれたが、今年からは代わって2018年結成の「ほのカルテット」が参加する。メンバー各自が多彩な経験を重ねる活動スタイルの4人だが、「カルテットは余技?」といった心配はご無用。個の力が極めて高く、アンサンブル力も万全、自在な表現に落とし込める。特に昨年から古典派作品演奏の充実が著しく、「ラズモフスキー」3曲はエネルギッシュな難曲だからこそ、いまの彼らの特長に合致する。強く推したい。
続くのは本公演常連で経験豊富な2団体で、それぞれの持ち味にも合う曲目との組み合わせ。まず、今年30周年を迎え、常設の四重奏団として年間60回もの公演を重ねる「クァルテット・エクセルシオ」。op.127とop.130は彼らの繊細にして豊かな表現で楽曲の抒情性を味わえるはずだし、「大フーガ」も前衛性に偏らず普遍的な魅力が示されるに違いない。
最後の3作は「古典四重奏団」。op.131とop.135、殊にリディア調をとるop.135の第3楽章は、3年前の彼らの演奏こそが、筆者の音楽人生で最高の体験のひとつとなっている。その要因のひとつは、東京文化会館小ホールの独特の音響。彼らの完璧無比なハーモニーの生み出す倍音が会場中に満たされ、ここでしか体験できない陶然たる時間となった。そして今年、3年ぶりに全ての条件を満たす好機が訪れる。
(林 昌英/音楽ライター)
出演団体プロフィール
■ ほのカルテット HONO Quartet
2018年1月、全員が東京藝術大学在学中に結成。始動半年で第4回宗次弦楽四重奏コンクールにて第3位、及びハイドン賞受賞(課題曲賞)。
2019年5月、第8回秋吉台音楽コンクール弦楽四重奏部門にて第1位受賞。2021年度プロジェクトQ第19章に参加。23年5月、大阪国際室内楽コンクール2023第1部門(弦楽四重奏)において、日本人団体として過去最高の第2位およびアンバサダー賞を受賞。20年から松尾学術振興財団の奨学金を受ける。24年12月にミュンヘンで開催される室内楽フェスティバル、メンシュ-クラング-ラウム・ビエンナーレに、同コンクールのアンバサダーとして参加。
これまでに松原勝也、市坪俊彦の各氏に師事。現在、山崎伸子氏の元で研鑽を積んでいる。サントリーホール室内楽アカデミー第7期フェロー。
岸本萌乃加 KISHIMOTO Honoka(Vn I)/林 周雅 HAYASHI Shuga(Vn Ⅱ)/
長田健志 NAGATA Kenshi(Vla)/蟹江慶行 KANIE Yoshiyuki(Vc)
■ クァルテット・エクセルシオ Quartet Excelsior
1994年桐朋学園大学在学中に結成し、今年結成30周年を迎えた。「繊細優美な金銀細工のよう」(独フランクフルター・アルゲマイネ紙)と2016年ドイツデビューで称賛された、年間60公演以上を行う日本では数少ない常設の弦楽四重奏団。日本人団体として本邦初のベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲録音を完結させた。その他、ドヴォルザーク「アメリカ」、スメタナ「わが生涯より」など弦楽四重奏の主要レパートリーの録音を続けており、新たな企画が進行している。
3本の柱『定期公演』『現代曲』『アウトリーチ』を中心に様々なシリーズを展開し、室内楽の聴衆の輪を広げる活動を全国各地で行っている。また、国際社会における日本の文化交流も積極的に行い、海外公演も重ねている。
第2回大阪国際室内楽コンクール弦楽四重奏部門第2位、第5回パオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクール最高位、第19回新日鉄音楽賞「フレッシュアーティスト賞」、第16回ホテルオークラ音楽賞など受賞。2016年6月サントリーホール主催により2週間でベートーヴェンの弦楽四重奏全16曲を日本人団体として初演奏。同年6月まで6年間『サントリーホール室内楽アカデミー』にてファカルティを務め、引き続き後進の指導にもあたっている。J:COM浦安音楽ホールレジデンシャル・アーティスト、秋川キララホールミュージック・アンバサダー。
〈公式HP〉https://quartet-excelsior.wixsite.com/website
〈Facebook〉https://www.facebook.com/QuartetExcelsior /
西野ゆか NISHINO Yuka(Vn Ⅰ)/北見春菜 KITAMI Haruna(Vn Ⅱ)/
吉田有紀子 YOSHIDA Yukiko(Vla)/大友 肇 OTOMO Hajime(Vc)
■ 古典四重奏団 Quartetto Classico
1986年東京藝術大学及び同大学院卒業生により結成。レパートリーは80数曲にのぼり、そのすべてを暗譜で演奏。研ぎ澄まされた集中力と温かく透明なハーモニーを持ち、作品へのアプローチは極めて独創的である。全員がピリオド楽器の演奏もするが、古典四重奏団では通常のモダン楽器を使用。現在定期公演【ムズカシイはおもしろい!】を継続中。
1996年ニューヨークの鬼才S.ライヒと日本人として初めて「ディファレント・トレインズ」を共演、99年ギリシア公演、2005年ドイツ公演。【SQWシリーズ】にて、02年から15年までに30公演77曲を演奏。【ハイドンの部屋】、【ショスタコーヴィチの自画像】を開催。大晦日開催の【ベートーヴェン弦楽四重奏曲9曲演奏会】に18年連続出演。
村松賞、文化庁芸術祭演奏部門大賞、同CD部門大賞、同演奏部門優秀賞、JXTG音楽賞(旧モービル音楽賞)奨励賞、ミュージック・ペンクラブ音楽賞、レコードアカデミー大賞各受賞。特にレコードアカデミー大賞においては、57年間で邦人演奏家わずか3度目の受賞という快挙を成し遂げた。これまでに、ベートーヴェン後期(全4枚)、バッハ『フーガの技法』、シューベルト『死と乙女』、モーツァルト『ハイドン四重奏曲集』(3枚組)、バルトーク全6曲(2枚組+解説CD)、ショスタコーヴィチ全集(5枚組)、ベートーヴェン全集(11枚組)をリリース。
川原千真 KAWAHARA Chima(Vn Ⅰ)/花崎淳生 HANAZAKI Atsumi(Vn Ⅱ)/
三輪真樹 MIWA Maki(Vla)/田崎瑞博 TASAKI Mizuhiro(Vc)