モルゴーア・クァルテット 演奏活動30周年 Vol.4
あなたに、いつものモルゴーア。
日時 | 2024年6月24日(月)19時開演(18時30分開場) |
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会場 | 浜離宮朝日ホール(東京・築地) |
料金 |
指定席(限定34席)¥4,500、一般(自由席)¥4,000、学生(自由席)¥2,000 ※指定席はミリオンチケット(オンライン又はお電話)のみで取扱い |
出演 |
第1ヴァイオリン:荒井英治 第2ヴァイオリン:戸澤哲夫 ヴィオラ:小野富士 チェロ:藤森亮一 |
曲目 |
再演総選挙によるプログラム2
ヒンデミット/序曲《さまよえるオランダ人》 ヤナーチェク/弦楽四重奏曲 第2番「内緒の手紙」 ボロディン/弦楽四重奏曲 第1番 イ長調 |
[チケット取扱い] 朝日ホール・チケットセンター TEL.03-3267-9990 e+(イープラス) https://eplus.jp ローソンチケット https://l-tike.com/ ※ オンラインでのお申込みはセブンイレブンでのお引き取りとなります。 ・ お電話でのお申込み TEL.03-3501-5638 [コンサートマネージメント] ミリオンコンサート協会 TEL.03-3501-5638 |
⋯⋯そして、【演奏活動30周年】の最終回になりました。
目新しい作品に対峙しながらも、愉しみつつ今日まで継続してこられました。
過去につくられた作品は遺物ではありません。ひとりの誠実な生の営みから生み出されたものであればこそ、共感できる瞬間は必ず本番で現れるのではないか、ということも知りました。共感、というのは確証できないものですが、でもそこに、音楽の本質的なものがあるのは論を待たない所でしょう。
改めて思うのは、著名な作曲家の第一級の傑作だけが大切なのではなく、それぞれの音楽の個性=味を嗜むことが、(いささか大げさですが)文化を大事にする姿勢に繋がるのではないかと思うのです。日常において、とかくランク付けしたりカテゴライズすることをしがちな私たちですが、それこそモルゴーアはそれらとは断絶して、いろいろな音楽を雑食することでたくましく生き延びてきたのかもしれません。
今回の2年にわたる30年記念公演シリーズの最終回を迎えるにあたって熱烈な[モルゴーリアン]の皆様に心から感謝をいたします。
そしてこれからの活動ですが、長期プランを立てるのは苦手です。言ってみれば、その日暮らし的なやり方が一番似合っていると思っています。で、定期演奏会で有名曲は可能な限り排除する!という看板もとりあえず外すのも良いかもしれません。そこには逆の差別意識が潜んでいない、とも言えないからです。
……というようなことです。高齢化が進む我が国において、【クラシック界のロック(はみ出し)野郎】の代表として、その元気をお届けすることを誓います。
荒井英治
出演者プロフィール
■ 荒井英治(第1ヴァイオリン) Eiji Arai/1st Violin
元東京フィルハーモニー交響楽団 ソロコンサートマスター■ 戸澤哲夫(第2ヴァイオリン) Tetsuo Tozawa/2nd Violin
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 コンサートマスター■ 小野富士(ヴィオラ) Onofuji/Viola
元NHK交響楽団 次席ヴィオラ奏者■ 藤森亮一(チェロ) Ryoichi Fujimori/Violoncello
NHK交響楽団 首席チェロ奏者モルゴーア・クァルテット MORGAUA QUARTET/String Quartet
MORGAUA QUARTET(モルゴーア・クァルテット)は、ショスタコーヴィチの残した15曲の弦楽四重奏曲を演奏するため、1992年秋に結成された弦楽四重奏団。翌'93年6月に第1回定期演奏会を開始。
2001年1月の第14回定期演奏会でショスタコーヴィチの残した弦楽四重奏曲全15曲を完奏。
同年4月、第2ヴァイオリンを青木高志から戸澤哲夫に交代。
'01年11月からは「トリトン・アーツ・ネットワーク」との共催公演で《モルゴーア・クァルテット ショスタコーヴィチ・シリーズ》を5回に亘って行ない、'03年12月に2度目の完奏。
'03年6月の第19回定期演奏会で、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲を完奏。
'05年4月、マイスター・ミュージックから《ボロディン:弦楽四重奏曲集》を発売。
'06年6月、第25回定期演奏会で、バルトークの弦楽四重奏曲全6曲を完奏。同年9月には「トリトン・アーツ・ネットワーク」との共催でショスタコーヴィチ生誕100周年記念弦楽四重奏曲全曲演奏会を行ない、3日間で全15曲を3度目の完奏。
'08年11月、東京フィルハーモニー交響楽団 第761回サントリー定期シリーズに、マルティヌー作曲「弦楽四重奏と管弦楽のための協奏曲」のソリストとして招聘され、弦楽四重奏団としての高いクオリティを評価された。
'09年1月の第30回定期演奏会で、ベートーヴェン中期弦楽四重奏曲を完奏。
'12年6月、結成20周年記念ガラコンサート「20th Anniversary Morgaua Quartet GALA」を福島、東京、大阪で開催。'12年6月と'14年5月、そして'17年3月に日本コロムビアからリリースした、荒井英治編曲のプログレッシヴ・ロック・アルバム《21世紀の精神正常者たち》《原始心母の危機》《トリビュートロジー》により、ボーダーレスな弦楽四重奏団としての高い評価を受ける。
ショスタコーヴィチ没後40年(2015)から生誕110年(2016)をつなぐ「ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全15曲演奏会」を'15年大晦日から'16年元旦にかけて「横浜みなとみらいホール小ホール」で開催。一晩で全曲演奏するという瞠目のプログラムで多くの聴衆を集め、4度目の完奏。
'17年6月、結成25周年記念コンサートを福島、東京(vol.1)で、'18年1月にvol.2を東京で開催。
'98年1月、第10回「村松賞」、'11年5月、2010年度「アリオン賞」、'16年9月、第14回「佐川吉男音楽賞 奨励賞」、'17年9月「第47回JXTG音楽賞 洋楽部門本賞」、'18年6月「第28回みんゆう県民大賞 芸術文化賞」を受賞。
モルゴーア・クァルテットの斬新なプログラムと曲の核心に迫る演奏は、常に話題と熱狂を呼んでいる。
モルゴーアは、エスペラント語(morgaŭa=明日の)に原意を持つ。