
土屋美寧子ピアノリサイタル
《風と色》
日時 |
2024年5月19日(日)14時開演(13時30分開場) |
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会場 | 東京オペラシティ・リサイタルホール(東京・初台) |
料金 | 全自由席 ¥4,000 |
曲目 |
メンデルスゾーン/無言歌 第5巻 Op.62より Ⅰ ト長調(五月のそよ風) Ⅱ 変ロ長調(門出) Ⅴ イ短調(ヴェネチアの舟歌) Ⅵ イ長調(春の歌) 第6巻 Op.67より Ⅱ 嬰ヘ短調(失われた幻影) Ⅳ ハ長調(紡ぎ歌) J.S.バッハ/フランス風序曲 BWV831 助川敏弥/ピアノのためのソナチネ “青の詩”(1975) シューベルト/ソナタ 第17番 ニ長調 D850 |
[後援] (公社)日本演奏連盟 (一社)全日本ピアノ指導者協会(ピティナ) クロイツァー記念会 [チケット取扱い] チケットぴあ http://t.pia.jp/(Pコード 259-401) 東京オペラシティチケットセンター TEL.03-5353-9999 ※ オンラインでのお申込みはセブンイレブンでのお引き取りとなります。 ・ お電話でのお申込み TEL.03-3501-5638 [マネージメント] ミリオンコンサート協会 TEL.03-3501-5638 |
プログラムに寄せて
土屋美寧子
★メンデルスゾーンの「5月のそよ風」で始まる今回のリサイタルは、その“風”が私たちを運んでゆくようなイメージで進行します。6曲の無言歌の後は時代を戻し、メンデルスゾーンが、その偉業を再認識させたバッハの作品から「フランス風序曲」。パルティータと同じ組曲ですが、荘重な付点リズムで始まる序曲に軽やかな舞曲が続きます。
★リサイタルの後半は以前、深沢亮子先生の演奏を拝聴して、ひと眼ではなくひと耳惚れした、助川敏弥氏のソナチネ「青の詩」。作曲者ご自身が「この曲に、さまざまな種類の青い色のイメージを抱いた」「透明な三和音が、色彩的に連なる楽案は私の作品に共通の性格を表すもの」と語っておられますが、私は音の色彩を動かす風の存在も感じます。最後はシューベルトが友人と風光明媚な温泉保養地ガスタインに滞在していた時に書かれたソナタです。ガスタインの温泉は病気を治し活力をみなぎらせる効力があるとのこと、この充実した大規模な作品にもガスタインの効力が生きているかのようです。そして随所に聞かれるシューベルトならではの「歌」は「無言歌」へ循環します。
★初夏の日曜日に心地よい風を感じるリサイタルにしたいと思っています。このひと時を皆さまと共に過ごせますよう願っております。
出演者プロフィール
■ 土屋美寧子(ピアノ) Mineko Tsuchiya/Piano
東京藝術大学、およびドイツ・フライブルク音楽大学卒業。クロイツァー賞受賞。1976年から隔年ごとにソロ・リサイタルを開催、毎回テーマを定めた演奏と企画の両面で高い評価を得ている。前回は2020年に「情景」と題して開催し、Youtubeに一部を公開。
またヴァイオリニスト・和波孝禧氏とのデュオで、国内、国外で数多くの演奏、放送、CD録音を行っているほか、他の弦楽器奏者との室内楽演奏も活発に行っている。2021年から音楽学の髙松佑介氏の協力を得て「シューベルト連続レクチャーコンサート」を開始、「PTNAピアノ曲事典」に音源の提供を行っている。
毎夏、八ヶ岳で開催する「サマーコース・室内楽クラス」に加えて、通年の「室内楽勉強会」や「室内楽セミナー」を主宰し指導に当たっているほか、PTNAではコンペティション審査員やピアノステップ・アドバイザーを務めている。
CDには「R・シューマン/ピアノ作品集」、和波氏とのデュオで「ベートーヴェン・ソナタ全曲」「ブラームス・ソナタ全曲」など、またチェロの岩崎 洸氏を加えた「ピアノトリオ」などがある。
これまでに岸川基彦氏、鷹取淑子氏、永井 進教授、カール・ゼーマン教授、ヘルムート・バルト教授、ジョルジ・シェベック教授らに師事。