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生誕70周年記念

松下 功 MEMORIAL CONCERT 2022 〔サントリー芸術財団 佐治敬三賞 推薦コンサート〕

日時

2022年9月16日(金)18時30分開演(18時開場)

会場 紀尾井ホール(東京・紀尾井町)
料金 全自由席 一般¥5,000、学生¥3,000
出演

指揮:高関 健

演奏:アンサンブル東風(コンサートマスター:澤 和樹)

弦楽四重奏:カルテット・オリーブ

フルート独奏:山田恵美子


ヴァイオリン:澤 和樹、長原幸太 澤 亜樹、福崎雄也

ヴィオラ:阿部 哲

チェロ:黒川正三、山澤 慧

コントラバス:西山真二

オーボエ:宮村和宏

クラリネット:四戸世紀

ファゴット:依田晃宣

ホルン:笠松長久

ヴィブラフォン:菅原 淳

ハープ:堀米 綾

箏:福永千恵子

尺八:神 令

ピアノ:土屋律子


謹 告

 大変残念ながら、出演を予定しておりましたファゴット奏者の依田晃宣氏は、6月15日に急逝されました。
 第1部《Fantasy》(1971) ファゴットとピアノのための は昨年9月16日ムジカーザにて開催された「松下功メモリアルコンサート2021」でのライヴ音源による依田氏の演奏をお聴き頂きます。
 第2部《海へ、そして夢に》(2015) は岡崎耕治氏が、第3部には宮崎寿理氏が代わって出演いたします。 
 依田氏のご冥福をお祈りするとともに、皆さまには 何卒ご理解賜ります様お願い申し上げます。

松下 功 MEMORIAL CONCERT 実行委員会


曲目

第1部 「若き松下 功のエネルギー」

 《Fantasy》(1971)ファゴットとピアノのための

 《ソナタ》(1974)オーボエとピアノのための

 《時の糸 I》(1984)弦楽四重奏


第2部 「邦楽・邦楽器と共に 海への想いを込めて」

 《海の空間》(1990)ヴァイオリン、箏とピアノのための

 《藤戸》(1999)弦楽四重奏

 《海へ、そして夢に》(2015)10人の奏者と尺八のための


第3部 「アンサンブル東風と共に」

 交響曲《陀羅尼》(2002)室内オーケストラ版

 フルート協奏曲《JODO》(浄土)(2017)一管編成版初演

[主催]

  松下 功 MEMORIAL CONCERT 実行委員会

[チケット取扱い]

  ミリオンチケット(オンライン・チケットサービス)

   ※ミリオンチケットでのお申込みはセブンイレブンでのお引き取り。

  ミリオンコンサート協会 TEL.03-3501-5638

  チケットぴあ https://t.pia.jp/ Pコード:213-932

  e+(イープラス) https://eplus.jp/

[協力]

  (株)音楽之友社

  マザーアース(株)

  (株)東京ハッスルコピー

[コンサートマネージメント]

  ミリオンコンサート協会 TEL.03-3501-5638

生誕70周年記念 松下 功 MEMORIAL CONCERT 2022・チラシ

生誕70周年記念 松下 功 MEMORIAL CONCERT 2022・チラシ

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コンサートに寄せて


 一昨年、昨年に引き続き、今年も9月16日に『松下 功 MEMORIAL CONCERT 2022』を開催したいと考え、お声がけさせて頂いたところ、このように素晴らしい演奏家の皆さま方が出演を快諾してくださいました。本当にありがたく思っています。

 第1部は「若き松下 功のエネルギー」が感じられる作品として、先ずは浪人時代に自分で好きなように書いたという、ファゴットとピアノのための《ファンタジー》(1971)。 藝大1年次の提出作品、オーボエとピアノのための《ソナタ》(1974)。この2作品の共通点や進歩等を楽しんで頂けたら、と思います。
 そして第1部の最後は、ドイツ留学時代(当時の西ベルリン)の弦楽四重奏曲《時の糸Ⅰ》(1984)。この作品はメンヒェングラートバッハ市国際作曲コンクールで1位を受賞しました。

 “現代社会が生み出した、ある特殊空間に暮し、現代社会の平和と、その陰に隠された危機の共存を垣間見た。限りある時間と空間、そして無限なる時間と空間の狭間に生きる我々の緊張と緩和を表現しようとした”────松下 功

 第2部は「邦楽・邦楽器と共に 海への想いを込めて」として3作品を選びました。1990年、大型クルーズ客船・おりえんと びいなす号の処女航海(上海までの9日間のクルーズ)に招かれて、洋上で作曲・初演した、ヴァイオリン、箏とピアノのための《海の空間》(1990)。楽しい想い出の詰まった作品です。
 続いては、能と弦楽四重奏のための《藤戸》(1999)。この作品は後に本人が弦楽四重奏版、能と弦楽合奏版等に編曲していますが、今回は弦楽四重奏版を演奏します。昨年8月、能の野村四郎先生(人間国宝・野村幻雪)が逝去されました。生前、松下が大変お世話になった先生への感謝と追悼の気持ちを込めて、二人の最初の共同作業で生まれたこの作品を野村先生を偲びながら聴いて頂けたら、と思います。
 第2部の最後は、2011年の東日本大震災の後、2015年の復興イヴェント『風景と心の復興∞』の委嘱で作曲した《海へ、そして夢に》(2015)。初演は美しい東北沿岸部の映像と共に、またその後は、舞踊と共に等々、様々な分野の皆様と演奏されてきましたが、今回は楽器の演奏のみで聴いて頂きたいと思います。

 “命を育む静かな東北の海。その豊潤な海の風景に誘われながら、ただ心静かに調べを綴ってみた” ────松下 功

 第3部は松下と長年、活動を共にしてきた「アンサンブル東風と共に」として、高関 健さんの指揮で2作品を聴いて頂きたいと思います。高関さんと松下は殆ど同じ時期をベルリンで過ごしていたのですが、松下の生前は本人が自分で指揮することが多くて、高関さんに指揮して頂く機会がありませんでした。
 2002年7月に『人として50年』というユニークなタイトルの公演で初演された《陀羅尼》(2002)。初演時は書のパフォーマンスが入った2管編成で派手に行いましたが、今回は室内オーケストラ版(1管編成)で聴いて頂きたいと思います。
 そしてプログラム最後の作品は、私たちと家族ぐるみで親しくしていた元ベルリン・フィル首席奏者のA.Blau氏と共に作曲を進めたフルート協奏曲《JODO》(浄土)(2017)。2016年に仏教伝道文化賞・沼田奨励賞を頂いたご縁もあり、翌17年『第18回仏教音楽祭〜平和の光』でBlau氏のソロによって初演されたこの作品も、初演時は2管編成でしたが、今回は1管編成版(本人の編曲)の初演で、ソリストには私たちと半世紀にも及ぶよき友人で素晴らしいフルート奏者・山田恵美子さんにお願いしました。

 “永遠なる清められた世界を音で表現したいと願って書いた作品” ────松下 功
 たくさんの素晴らしい方々との出会いに恵まれ、作品を生み出すことができた松下 功。

 関わってくださった全ての皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。

 松下 功がずっと求め続けてきた平和への祈り、そしてコロナ収束への願いを込めて・・・

2022年2月  土屋(松下)律子



松下 功(作曲家) Isao Matsushita/Composer 1951.11.23 - 2018.9.16


 東京藝術大学、及び同大学院で作曲を南 弘明、黛 敏郎の両氏に師事。

 1977年、日本音楽コンクール作曲部門(管弦楽曲)入賞《Diffusion》。79年、DAAD(ドイツ政府学術交流会)給費生としてベルリン芸術大学に留学し、尹伊桑氏の下で研鑽を積み、86年まで当時の西ベルリンに滞在し創作活動を行い、世界各地の音楽祭で作品が演奏される。またこの頃、音楽家、建築家、画家、書家等の友人たちと『東風(Kochi)アンサンブル 音響-絵画 ベルリン』を結成(主宰)し、様々な実験的な公演を行う。

 85年、メンヒェングラートバッハ市国際作曲コンクール第1位《時の糸Ⅰ》(弦楽四重奏曲)。86年、入野賞受賞(委嘱賞)、翌87年に《時の糸Ⅱ》(ピアノ協奏曲)初演。帰国後は尚美学園、東京藝大で教鞭をとる。またアジア音楽祭等の企画も多数行う。

 97年、オペラ《信濃の国・善光寺物語》初演(長野冬季オリンピック公式文化プログラム)。2000年、ベルリン・フィルの野外コンサートで《飛天遊》(和太鼓協奏曲)が演奏され、全世界に衛星生中継される。03年より東京藝術大学演奏芸術センター助教授(後に教授)として、14年からは副学長として多数の企画公演を実現する。また、日本作曲家協議会、アジア作曲家連盟等の会長も務め、アジア各国との交流を盛んに行った。

 2009〜10年、オペラ《遣唐使〜阿倍仲麻呂》を、奈良薬師寺・玄奘三蔵院(特設舞台)で初演。12年には、中国での日中共同制作としてのオペラの作曲を進めていたが社会情勢のために中止を余儀なくされ、19年3月、多くの方々のご尽力により、このオペラ《長安悲恋》が遺作初演された。16年、仏教伝導文化賞・沼田奨励賞を受賞。

 ベルリン時代から常に「洋の東西・過去と現代」という4つの方向性の融合を試み、様々な分野の芸術家や世界各地の伝統文化・現代の作品等を紹介し、自己の作品にも取り入れていた。また、小・中学生とのミュージカル作曲・公演等も楽しんで行なっていた。

 アンサンブル東風主宰。カメラータナガノ、文京区民オーケストラ等で長年、指揮・指導。

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