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モルゴーア・クァルテット 第52回定期演奏会

弾きてし止まん!

日時 2022年1月24日(月)19時開演(18時15分開場)
会場 東京文化会館 小ホール(東京・上野)
料金 指定席(限定32席)¥4,500 一般(自由席)¥4,000、学生(自由席)¥2,000
※指定席はミリオンチケット(オンライン・チケットサービス)のみで取扱い。
出演

第1ヴァイオリン:荒井英治

第2ヴァイオリン:戸澤哲夫

ヴィオラ:小野富士

チェロ:藤森亮一

曲目

田中カレン/「メタル・ストリングス」

ルイ・アンドリーセン/「死へ向かって」

狭間美帆/「キメラ」

長生 淳/「レッド・ツェッペリンに導かれて」

[チケット取扱い]

  東京文化会館チケットサービス TEL.03-5685-0650

  e+(イープラス) https://eplus.jp

  ローソンチケット TEL.0570-000-407

  ミリオンコンサート協会 TEL.03-3501-5638

  ミリオンチケット(オンライン・チケットサービス)

   ※ミリオンチケットからのお申込みはセブンイレブンでのお引き取りとなります。

[コンサートマネージメント]

  ミリオンコンサート協会 TEL.03-3501-5638


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・終演後のご面会、プレゼントのお渡し、主催へのお預けは御遠慮願います。
・新型コロナウイルス感染症の拡大により公演が延期、中止となる場合がございます。
 中止の場合は、ホール及びミリオンコンサート協会のホームページで発表いたします。

★開催日の感染状況によって、感染症予防対策の水準が変わる可能性がございます。
 今後の感染状況によっての変更等につきましては何卒ご了承ください。

モルゴーア・クァルテット 第52回定期演奏会 弾きてし止まん!・チラシ

モルゴーア・クァルテット 第52回定期演奏会 弾きてし止まん!・チラシ

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 モルゴーア・クァルテット、コロナ禍での開催3回目、第52回定期演奏会は少しばかり異色の感を抱かれるかもしれません。
 おやっ?日本人の曲が3曲も?
 やゃっ!あれは聴いているぞ〜!

 モルゴーアは決して自国作品への眼差しが冷淡な訳ではないのですが、今まで取り上げた作品は多くはなく、しかも「大御所」揃いだったことは事実です。それに対して今回登場する3人は若い世代です。また、内2人の作品はモルゴーアが初演するために作曲された委嘱作品です。

 今回は「ほとんどプログレ」です。

 田中カレン作品はフル・スロットルが持続するHeavyな曲。メタル・ロックを意識して書いた、と自身述べられていて、タイトルから想像される通りの音が裏切られることなくホールを埋め尽くすことでしょう。

 狭間美帆作品はモルゴーアが公開初演をしました。キング・クリムゾンあたりのテイストにジャズ・フィーリングがmixされています。知的でありながら、agressiveで心地よい空間が形づくられていきます。初演でも話題になった曲の再演です。

 長生淳作品は言わずと知れた「ディストラクション」に収録された大作です。なんと、全曲公開は今回が初、となります。レッド・ツェッペリンの数々の名曲が引用され、見事に構築され、しかも背後にショスタコーヴィチが垣間見える?ような作品に結実されています。

 オランダ人のルイ・アンドリーセンは詳しくは池辺晋一郎氏に譲りたいと思いますが、なんともカテゴライズしにくいユニークな作風の作曲家ではないかと考えています。冒険心とイタズラ心に思想的な裏付けを持っているのかもしれない……。

 この曲はチャーリー・パーカーのフレーズをモチーフとして作られた「人工ジャズ」と言ったらいいか……。まるで「AIーJAZZ」とまで言ってしまうと悪い冗談かもしれませんが、ノリノリのビ・バップが続きますが、なにか居心地の悪さに引っ掛かりながら、不思議な時間の迷路に彷徨うようです。演奏は超困難で、困難さの限界に挑戦させるのがどうやら作曲者の狙いのようで、モルゴーアは地獄の淵に立たされながら弾き続けることでしょう!?

 恐るべし、【キメラ】な一夜!
 惑わず、【弾きてし止まん】!

荒井英治



出演者プロフィール


荒井英治(第1ヴァイオリン) Eiji Arai/1st Violin

 元東京フィルハーモニー交響楽団 ソロコンサートマスター


戸澤哲夫(第2ヴァイオリン) Tetsuo Tozawa/2nd Violin

 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 コンサートマスター


小野富士(ヴィオラ) Onofuji/Viola

 元NHK交響楽団 次席ヴィオラ奏者


藤森亮一(チェロ) Ryoichi Fujimori/Violoncello

 NHK交響楽団 首席チェロ奏者


モルゴーア・クァルテット MORGAUA QUARTET/String Quartet


 MORGAUA QUARTET(モルゴーア・クァルテット)は、ショスタコーヴィチの残した15曲の弦楽四重奏曲を演奏するため、1992年秋に結成された弦楽四重奏団。翌'93年6月に第1回定期演奏会を開始。

 2001年1月の第14回定期演奏会でショスタコーヴィチの残した弦楽四重奏曲全15曲を完奏。

 同年4月、第2ヴァイオリンを青木高志から戸澤哲夫に交代。

 '01年11月からは「トリトン・アーツ・ネットワーク」との共催公演で《モルゴーア・クァルテット ショスタコーヴィチ・シリーズ》を5回に亘って行ない、'03年12月に2度目の完奏。

 '03年6月の第19回定期演奏会で、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲を完奏。

 '05年4月、マイスター・ミュージックから《ボロディン:弦楽四重奏曲集》を発売。

 '06年6月、第25回定期演奏会で、バルトークの弦楽四重奏曲全6曲を完奏。同年9月には「トリトン・アーツ・ネットワーク」との共催でショスタコーヴィチ生誕100周年記念弦楽四重奏曲全曲演奏会を行ない、3日間で全15曲を3度目の完奏。

 '08年11月、東京フィルハーモニー交響楽団 第761回サントリー定期シリーズに、マルティヌー作曲「弦楽四重奏と管弦楽のための協奏曲」のソリストとして招聘され、弦楽四重奏団としての高いクオリティを評価された。

 '09年1月の第30回定期演奏会で、ベートーヴェン中期弦楽四重奏曲を完奏。

 '12年6月、結成20周年記念ガラコンサート「20th Anniversary Morgaua Quartet GALA」を福島、東京、大阪で開催。'12年6月と'14年5月、そして'17年3月に日本コロムビアからリリースした、荒井英治編曲のプログレッシヴ・ロック・アルバム《21世紀の精神正常者たち》《原始心母の危機》《トリビュートロジー》により、ボーダーレスな弦楽四重奏団としての高い評価を受ける。

 ショスタコーヴィチ没後40年(2015)から生誕110年(2016)をつなぐ「ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全15曲演奏会」を'15年大晦日から'16年元旦にかけて「横浜みなとみらいホール小ホール」で開催。瞠目のプログラムで多くの聴衆を集め、4度目の完奏。

 '17年6月、結成25周年記念コンサートを福島、東京(vol.1)で、'18年1月にvol.2を東京で開催。

 '98年1月、第10回「村松賞」、'11年5月、2010年度「アリオン賞」、'16年9月、第14回「佐川吉男音楽賞 奨励賞」、'17年9月「第47回JXTG音楽賞 洋楽部門本賞」、'18年6月「第28回みんゆう県民大賞 芸術文化賞」を受賞。

 モルゴーア・クァルテットの斬新なプログラムと曲の核心に迫る演奏は、常に話題と熱狂を呼んでいる。

 モルゴーアは、エスペラント語(morgaŭa=明日の)に原意を持つ。


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