モルゴーア・クァルテット 第50回定期演奏会
未明に放つ3本の矢! モルゴーアの真剣!
日時 | 2021年1月25日(月)19時 |
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会場 | 東京文化会館 小ホール(東京・上野) |
料金 |
指定席(限定31席)¥4,500 一般(自由席)¥4,000、学生 ¥2,000 ※指定席はミリオンチケット(オンライン・チケットサービス)のみで取扱い。 |
出演 |
第1ヴァイオリン:荒井英治 第2ヴァイオリン:戸澤哲夫 ヴィオラ:小野富士 チェロ:藤森亮一 |
曲目 |
ヴェーベルン/弦楽四重奏曲(1905) ベルク/弦楽四重奏曲 Op.3 シェーンベルク/弦楽四重奏曲 第1番 Op.7 |
[チケット取扱い] 東京文化会館チケットサービス TEL.03-5685-0650 e+(イープラス) https://eplus.jp CNプレイガイド TEL.0570-08-9990 ローソンチケット TEL.0570-000-407 ミリオンコンサート協会 TEL.03-3501-5638 ミリオンチケット(オンライン・チケットサービス) [コンサートマネージメント] ミリオンコンサート協会 TEL.03-3501-5638 |
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新型コロナウイルスによって、いま世界は大きな時代の転換期を迎えているようです。
人類が等しく経験している大きな不安の中で、どのようにこの試練を乗り越えて行けるのかは、一国の利害や他国との敵対などを越えた結び付きこそ、求められているはずです。
人間の叡智とは何でしょうか? 為すべきことは何でしょうか? 真の勇気とはどういうことでしょう。そしてなにより、音楽は何を私たちに気付かせ、教えてくれるのでしょうか?
モルゴーア・クァルテット第50回定期演奏会は一年ぶりの開催となります。
本来ならばこの6月に行われるはずであったプログラムをそのまま延期する形でお送り致します。つまり、新ヴィーン楽派を代表する3人です。
このうちシェーンベルクは20年前の2000年の第12回定期以来の再演になります。作曲者は「音楽はこの時点からどうあるべきなのだろうか」と問いかけていたのだと思います。
この長大な途切れることのなき絵巻物は、心理への飽くなき苦闘にも感じ取れます。
同じ年にウェーベルンも単一楽章の四重奏曲を書きました。この地点で彼はシェーンベルクと同じ命題を抱きながらも、宇宙的というか超自然的な発想で模索していたように思います。例えば象徴詩の音化といってもいいでしょうか。
一方、ベルクの初期作品である最初の四重奏曲ですが、シェーンベルクがあくまでも思弁的な方法で情念を組織立てようと試みているのだと仮定づけられれば、ベルクは人間の情念そのものが音楽の初動としてあり、その不可避的な発露が音楽を形成していくのだ、と捉えていたと思われるのです。
記念すべき50回目の定期、会場にいらしていただいた皆様の心に、何かが刻まれることを祈る気持ちでおります。
荒井英治
出演者プロフィール
■ 荒井英治(第1ヴァイオリン) Eiji Arai/1st Violin
元東京フィルハーモニー交響楽団 ソロコンサートマスター■ 戸澤哲夫(第2ヴァイオリン) Tetsuo Tozawa/2nd Violin
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 コンサートマスター■ 小野富士(ヴィオラ) Hisashi Ono/Viola
元NHK交響楽団 次席ヴィオラ奏者■ 藤森亮一(チェロ) Ryoichi Fujimori/Violoncello
NHK交響楽団 首席チェロ奏者モルゴーア・クァルテット MORGAUA QUARTET/String Quartet
MORGAUA QUARTET(モルゴーア・クァルテット)は、ショスタコーヴィチの残した15曲の弦楽四重奏曲を演奏するため、1992年秋に結成された弦楽四重奏団。翌'93年6月に第1回定期演奏会を開始。
2001年1月の第14回定期演奏会でショスタコーヴィチの残した弦楽四重奏曲全15曲を完奏。
同年4月、第2ヴァイオリンを青木高志から戸澤哲夫に交代。
'01年11月からは「トリトン・アーツ・ネットワーク」との共催公演で《モルゴーア・クァルテット ショスタコーヴィチ・シリーズ》を5回に亘って行ない、'03年12月に2度目の完奏。
'03年6月の第19回定期演奏会で、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲を完奏。
'05年4月、マイスター・ミュージックから《ボロディン:弦楽四重奏曲集》を発売。
'06年6月、第25回定期演奏会で、バルトークの弦楽四重奏曲全6曲を完奏。同年9月には「トリトン・アーツ・ネットワーク」との共催でショスタコーヴィチ生誕100周年記念弦楽四重奏曲全曲演奏会を行ない、3日間で全15曲を3度目の完奏。
'08年11月、東京フィルハーモニー交響楽団 第761回サントリー定期シリーズに、マルティヌー作曲「弦楽四重奏と管弦楽のための協奏曲」のソリストとして招聘され、弦楽四重奏団としての高いクオリティを評価された。
'09年1月の第30回定期演奏会で、ベートーヴェン中期弦楽四重奏曲を完奏。
'12年6月、結成20周年記念ガラコンサート「20th Anniversary Morgaua Quartet GALA」を福島、東京、大阪で開催。'12年6月と'14年5月、そして'17年3月に日本コロムビアからリリースした、荒井英治編曲のプログレッシヴ・ロック・アルバム《21世紀の精神正常者たち》《原始心母の危機》《トリビュートロジー》により、ボーダーレスな弦楽四重奏団としての高い評価を受ける。
ショスタコーヴィチ没後40年(2015)から生誕110年(2016)をつなぐ「ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全15曲演奏会」を'15年大晦日から'16年元旦にかけて「横浜みなとみらいホール小ホール」で開催。瞠目のプログラムで多くの聴衆を集め、4度目の完奏。
'17年6月、結成25周年記念コンサートを福島、東京(vol.1)で、'18年1月にvol.2を東京で開催。
'98年1月、第10回「村松賞」、'11年5月、2010年度「アリオン賞」、'16年9月、第14回「佐川吉男音楽賞 奨励賞」、'17年9月「第47回JXTG音楽賞 洋楽部門本賞」、'18年6月「第28回みんゆう県民大賞 芸術文化賞」を受賞。
モルゴーア・クァルテットの斬新なプログラムと曲の核心に迫る演奏は、常に話題と熱狂を呼んでいる。
モルゴーアは、エスペラント語(morgaŭa=明日の)に原意を持つ。