円熟を迎える国際的演奏家による室内楽の醍醐味
豊田弓乃(Vn)/豊田里夫(Vc)/海老彰子(Pf)室内楽演奏会
日時 |
2018年12月21日(金)19時 |
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会場 | 横浜みなとみらいホール 小ホール(横浜・みなとみらい) |
料金 | 全席自由 ¥5,000 |
出演 |
ヴァイオリン:豊田弓乃 チェロ:豊田里夫 ピアノ:海老彰子 |
曲目 |
シューベルト/ピアノ三重奏曲 第2番 変ホ長調 Op.100 ドビュッシー/チェロ・ソナタ ブラームス/ピアノ三重奏曲 第1番 ロ長調 Op.8 |
[チケット取扱い] チケットぴあ TEL.0570-02-9990 みなとみらいホール・チケットセンター TEL.045-682-2000 ミリオンチケット(オンライン・チケットサービス) [コンサートマネージメント] ミリオンコンサート協会 TEL.03-3501-5638 |
出演者プロフィール
■豊田弓乃(ヴァイオリン) Yumino Toyoda/Violin
ヨーロッパで生まれ育った国際的ヴァイオリニスト。6歳の時、ベルリン・フィルハーモニーホールにおいて、ベルリン・ユースフィルとソロ・デビュー。1971年に同楽団とヨーロッパ・ツアーを行う。また同時期、全ドイツ・ユース国際コンクールで2度にわたり優勝。11歳でパリ国立音楽院に入学し、G.ジャリ、J.ドゥジャンの下で学び、3年後に満場一致のプルミエ・プリで卒業。
ロン=ティボー、ジュネーヴ、ナポリ等の国際コンクールで次々と入賞。特にジュネーヴ国際コンクールでは1位なしの2位で優勝後、スイスのルツェルン音楽祭でデビュー。その後、ニース・フィル、スイス・ロマンド、ローザンヌ管等でソロ活動を重ねる。
1987年にベルリン三重奏団を結成し、20年もの間ドイツ、スイス放送局などで数々のコンサート及びレコーディングを行う。その間、バンベルク響、スイス・ローザンヌ管、ヴュルテンベルク管でソロ・コンサートマスターを歴任。
日本では定期的にリサイタルを行い、中でも海老彰子とのデュオでは高い評価を得ている。国内では日本フィル、群馬響、東京フィル等にソリストとして出演。また、2004年〜12年まで日本フィルのゲスト・コンサートマスターを務める。
これまでにA.グリュミオー、N.ミルシテイン、J.ギンゴールド等の巨匠に指導を受け、Y.メニューイン、M.アンドレー、J.ゴールウェイ、A.シフ、R.ルプー、E.ナオモフ、Ph.モル、海老彰子、指揮者ではV.アシュケナージ、J.ロペス=コボス、G.ベルティーニ、J.フェルバー、P.デルヴォー、小林研一郎、広上淳一、尾高忠明、豊田耕兒等と共演し、ヨーロッパ、アメリカでも幅広く親しまれる。
カメラータ東京より、藤井一興氏とLPをリリース、2015年、海老彰子とのデュオCD「ソワレ アンティーム」(NAT-14471)をリリース。
現在、桐朋学園大学において教授として後進の指導に当たり、フランス・ニース夏期国際音楽アカデミー等で講師を務めるかたわら、ソロを中心とした演奏活動を精力的に行っている。
■豊田里夫(チェロ) Rio Toyoda/Violoncello
幼少期をベルリンで過ごす。5歳で母よりピアノの指導を受け、6歳よりチェロを始める。10歳でスタインウェイ・ピアノ・コンクールで2位、ドイツ連邦青少年音楽コンクールのチェロ部門で第1位、またコンチェルティーノ・プラガ国際コンクールで第1位を受賞。1981年パリ音楽院を一等賞で卒業、同年ロストロポーヴィッチ・チェロ国際コンクールで優秀賞。
M.ジャンドロン、A.ナヴァラ、W.ベッチャーの各氏に師事。マンハイム国立劇場の首席チェロ奏者、オスロー・ノルウェー歌劇場のチェロ奏者を務め、96年よりライプツィヒ響の副首席チェロ奏者として現在に至る。
89〜91年にかけてはウィーン・ジュネッセ合唱団のバス歌手として管弦楽団と共に多くの舞台を踏む。ソリストとして、モンテカルロ管、群馬響、ライプツィヒ響などと共演を重ねる。
室内楽の分野では、長年パリ・サイモン弦楽四重奏団のメンバーを務めた他、M.ジャンドロン、F.モル、K.ブラッハー、藤井一興、R.シュミット、兄の豊田弓乃とも共演を果たす。また、ベルリン・ブランデンブルク放送、ヘッセン放送、イタリア・ラジオ・スヴイェ、ラジオ・フランスとも多くのラジオ録音を残す。
指揮者としても、幼少の頃よりマゼール、コンドラシン、アシュケナージのオーケストラ・リハーサルに触れる機会に恵まれ、89〜91年にかけてはウィーン音楽大学でカール・エステルライヒャー教授のもと指揮を学ぶ。またJ.カルマー、H.リリング、L.ゼーガーシュタムのマイスターコースにも参加、とりわけゲヴァントハウス管の名誉指揮者であるヘルベルト・ブロムシュテットから音楽的影響を受ける。これまでにウィーン音楽大学の管弦楽団、ライプツィヒ響などを指揮、自らウィーン室内管、ザクセン室内楽団を結成し、多くのコンサートで指揮を務める。2008年からはヘンレ出版社の校正員としても従事、14年からはアルテンブルク音楽学校、シュモルン音楽学校で後進の指導にも当たっている。
■海老彰子(ピアノ) Akiko Ebi/Piano
パリを拠点に活躍する、本格実力派ピアニスト。バロック、近代音楽、現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、グローバルに活動する。他国の文化を尊重しつつ、たおやかな日本人らしさを忘れない温かみのある人柄は、世界中の名演奏家や若手演奏家から厚い信頼を得ている。
東京藝術大学1年在学中に第41回日本音楽コンクール優勝後、フランス政府給費留学生としてフランスで研鑽を積む。パリ国立高等音楽院最優秀首席卒業、同研究科修了。多くの受賞歴を持ち、ロン=ティボー国際コンクールで第2位グランプリと4種の特別賞をアルトゥール・ルービンシュタイン氏らから受ける他、ショパン国際コンクールの上位に入賞。日本ゴールドディスク大賞2回、フランス政府から文芸シュヴァリエ勲章、パリ名誉市民メダル、エクソン・モービル音楽賞本賞等を受ける。
30年来現在に至るまで、日本、欧州各国、アメリカ、カナダ、中南米、ロシア、中国、中近東、エジプトなど世界各国で演奏家として音楽祭やTVラジオ放送、録音にも活発に活躍中。NHK交響楽団、読売日響、都響、日本フィル、新日本フィル等、ワルシャワ国立、フランス放送オーケストラ、モンテカルロ、アルゼンチン国立、ルクセンブルク、英国等のオーケストラと共演。マルタ・アルゲリッチとの2台のピアノ・デュオ・コンサートは、全欧州各国、イスラエル、日本においてもテレビ放映され、大いに好評を博した。
シャンゼリゼ劇場、サル・プレイエル、ゲヴァントハウス、ベルリン・フィルハーモニーザール、ウィグモアホール、テアトロ・コロン、サントリーホール等々、世界の主要コンサートホールで演奏。
近年、後進の育成にも力を注ぎ、世界各国からマスタークラス依頼も多い。第8回及び第9回浜松国際ピアノコンクール審査委員長。第16回ショパン国際コンクールの予備選、第17回では予備選及び本選で審査員、その他ロン=ティボーなど多くの主要国際音楽コンクールの審査員も務める。
元日本大学芸術学部大学院教授、元東京藝術大学ピアノ科客員教授。日本ショパン協会常任理事。横浜市招待国際ピアノ演奏会企画委員長。