Apsaras アプサラス 第6回演奏会
松村禎三 没後10年/生誕88年 に寄せて
日時 |
2017年4月18日(火)19時 |
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会場 | 川口総合文化センター リリア(埼玉・川口) |
料金 |
前売 一般¥3,000、学生¥1,000 当日 一般¥3,500、学生¥1,500 |
出演 |
ピアノ:正住真智子 フルート:若林かをり チェロ:多井智紀 指揮:松井慶太 弦楽アンサンブル:TGC(東京藝大ストリングス) (コンサートミストレス:長尾春花) |
曲目 |
松村禎三/「朝の歌」〜ピアノと弦楽オーケストラのための〜 阿部亮太郎/宙吊りの崖(新作初演) 名倉明子/Iridescent Reflection for string orchestra(新作初演) 山本純ノ介/華厳の種子 若林千春/ゆにわ/しまⅡ(新作初演) |
[主催] アプサラス http://www.t-apsaras.jp/ [後援] (社)日本作曲家協議会 日本現代音楽協会 [マネージメント] ミリオンコンサート協会 TEL.03-3501-5638 [協力] スリーシェルズ [お問合せ] アプサラス事務局 TEL. & FAX. 03-3488-9292 E-mail:info@t-apsaras.jp |
《アプサラス》について
松村禎三氏は2007年8月6日にその78年の生涯を閉じられました。
私たちは氏の業績を讃え、作品を世に広めるとともに、その遺志を継ぎ、新たな創作・演奏活動を通して音楽表現の新たな地平を拓くべく、志を同じくする者による会《アプサラス》を2008年に設立しました。会の名の《アプサラス》は、氏の作品「アプサラスの庭」より謹んで頂戴いたしました。
《アプサラス》の主な活動には、5回の演奏会の開催(第1回[2008年]・第2回[2009年]・第3回[2012年]・第4回[2013年]・第5回[2014年])、および『松村禎三 作曲家の言葉』(2012春秋社刊)の企画・編集があります。
作曲家プロフィール
■松村禎三 Teizo Matsumura
1929年京都市生まれ。旧制第三高等学校理科卒業。
伊福部昭・池内友次郎の各氏に師事。1955年「序奏とアレグロ」がNHK毎日コンクール作曲部門第1位を受賞、デビュー作となる。
代表作としては、2曲の交響曲、管弦楽のための前奏曲、2曲のピアノ協奏曲、弦楽四重奏とピアノのための音楽、ピアノ三重奏曲、弦楽四重奏曲などがある。サントリー音楽財団委嘱による遠藤周作の小説に基づくオペラ「沈黙」では毎日芸術賞・モービル音楽賞・京都音楽賞大賞を受賞。他、尾高賞・芸術祭優秀賞など受賞多数。
映画音楽・劇音楽の分野でも多くの作品をのこしている。
2007年8月6日逝去。
■阿部亮太郎 Ryotaro Abe
1962年東京生まれ。東京藝術大学大学院修了。
日本交響楽振興財団作曲賞佳作、民音現代作曲音楽祭委嘱、東京佼成ウィンドオーケストラ、東京混声合唱団の委嘱など。
作品:《逆説の網目》orch.、《弔いとしての状況》wind orch.、《まなざしへのまなざし》pf.、《終わりの風》vib.solo、他。
近作に《半覚醒まつり・免疫系小銀河》wind-orch.、《ことのは・はずみ・みのおきば》trb.,vib.、《この世の風・第2番》mar.連弾。
上越教育大学教員。日本作曲家協議会、日本音楽表現学会会員。
■名倉明子 Akiko Nagura
東京藝大音楽学部作曲科卒業、同大大学院音楽研究科作曲専攻修了。第17回現音作曲新人賞、第70回日本音楽コンクール作曲部門第1位・安田賞、第4回宇都宮エスペール賞、第2回牧野由多可賞作曲コンクール佳作、他。
最近作に「答えのない花~十七絃箏のために~(吉澤延隆氏委嘱)」、「まざあ・ぐうす~無伴奏混声合唱のために~(合唱曲を委嘱する会“岩国 ”委嘱)」「烏鷺~フルートと打楽器のために~」など。
現在、山形大学地域教育文化学部准教授。日本現代音楽協会会員。OTOの会会員。
■山本純ノ介 Junnosuke Yamamoto
祖父・直忠にピアノ、杉山園子にマリンバと作曲の手ほどきを受ける。
東京藝大大学院修士作品作曲の過程で、『音楽は崇高な祈りである』との理念に至る。
2013年の個展では、井上道義指揮、新日本フィルにより交響曲4番~鑑真寂静1250年記~及びアンティフォナの交響作品2曲が同時に初演された。
また最新作『千(SEN)の音(NE)と楽(GAKU)の葉(HA)』が2016年秋に山下一史指揮、千葉交響楽団(委嘱)により初演された。
JFC理事・日ロ音楽家協会運営委員・日本現代音楽協会会員・千葉大学教授・アプサラス副会長。
■若林千春 WAKABAYASHI Chiharu
東京藝大音楽学部作曲科および同大大学院音楽研究科作曲課程修了。
第65回日本音楽コンクール第1位及び安田賞。第1回東京文化会館舞台芸術作品募集最優秀賞。
2006~2013年現代音楽セミナー&フェスティバル「秋吉台の夏」招聘講師、委嘱作品の初演と講演(UTU概念による作品と創造)、現在までに11回の作品展を開催。
「若林千春 個展Ⅷ」はNHK-FMで2週にわたり全容が放送される。
「何もないことのすべて」をコンセプトに創作活動を継続中。
現在、滋賀大学教育学部教授及び京都市立芸術大学講師。
出演者プロフィール
■松井慶太(指揮) Keita Matsui/Conductor
16歳の時、ピアニストとしてポーランド国立クラクフ交響楽団と共演。
2006年韓国で行われたAsia Philharmonic Orchestraに参加し、指揮をチョン・ミョンフンに師事。2007年東京音楽大学指揮科卒業。指揮を広上淳一、汐澤安彦の両氏に師事。ハンガリーのブダペストにおいてDuna Symphony Orchesterを、チェコのプラハにおいてプラハ響室内オーケストラを指揮し好評を博す。
国内では日本フィル、大阪響、仙台フィル、群馬響、山形響、九州響、オーケストラ・アンサンブル金沢、京都市響、セントラル愛知響等を指揮。
2009年第15回「東京国際音楽コンクール」〈指揮〉入賞・奨励賞受賞。
2011年4月東京混声合唱団コンダクター・イン・レジデンスに就任。
■正住真智子(ピアノ) Machiko Shoju/Piano
大阪国際音楽コンクールAge-H第3位。東京藝大内でアリアドネムジカ賞、アカンサス音楽賞、藝大クラヴィーア賞、同声会賞を受賞。2008年オランダ演奏旅行に派遣され、コンセルトヘボウなどで演奏。藝大フィルハーモニアと共演。
2015年「リスト音楽院セミナー」(札幌)を受講し、最優秀受講生に選ばれ、2016年「ブダペスト春の音楽祭」においてリサイタル。東京藝大音楽学部器楽科ピアノ専攻を経て、同大学院修士課程修了。
■多井智紀(チェロ) Tomoki Tai/Violoncello
東京藝大においてチェロ専攻。世界初演作品数は150曲超。
ソリストとして、セントラル愛知響と木下正道作曲《問いと炎Ⅱリコーダー・チェロとオーケストラの為の》、東京フィルとフランチェスコ・フィリデイ作曲《全ての愛の身振り》(2009/2011改訂版)を初演。これまでフェルドマン/string quartet No.2、アルド・クレメンティ個展、古今対位法《音の綾取》、木山光&星谷丈生弦四新作演奏会などを企画。
武生国際音楽祭新しい地平特別賞を、next mushroom promotionメンバーとして佐治敬三賞を受賞。
■若林かをり(フルート) Kaori Wakabayashi/Flute
東京藝大卒業。ストラスブール音楽院、ルガーノ音楽院を最高評価を得て修了。修了論文のテーマは『日本文化…時間と空間の総括概念である“間”が、ヨーロッパの現代音楽にもたらした影響について』。
(財)ロームミュージックファンデーション奨学生、現代音楽演奏コンクール“競楽Ⅹ”第2位。
NHK-FM「名曲リサイタル」をはじめ、国内外の音楽祭やコンサートに出演。フランス、ドイツにおいてリサイタルを開催。
現代作品による無伴奏リサイタル「フルーティッシモ!」を展開中。
現在、和歌山大学教育学部非常勤講師。
■弦楽アンサンブル“TGS”(東京藝大ストリングス) Tokyo Geidai Strings/String Ensemble
2008年入学の同期生を中心に編成される弦楽アンサンブル。
東京藝大弦楽科の澤和樹氏(ヴァイオリン)、川崎和憲氏(ヴィオラ)といった教授陣が学生時代に自主的に結成していた「ラーチェロ室内合奏団」の活動を知ったことが結成のきっかけとなった。
2011年3月6日、川口市民会館で開催された「第22回小さな音楽会~弦楽合奏のたのしみ~」を期に発足。指揮者なしの弦楽合奏スタイルで、バロックからロマン派、日本の作曲家による現代作品、ポップスに至るまでの幅広いレパートリーを持ち、東京・兵庫・九州等での自主公演、旧奏楽堂やラ・フォル・ジュルネ等での委託公演、東北の震災の復興支援活動としての演奏、スイス、ハンガリー等海外への遠征公演など、精力的に活動を展開中。
グループ名「TGS」は、東京藝大学長の澤和樹氏が名付けたものであり、その由来は、「T」=「Tokyo(東京)」「G」=「Geidai(藝大)」「S」=「Strings(ストリングス)」。