濱 倫子 ピアノリサイタル
ソナタという物語。
日時 | 2014年5月24日(土)19時 |
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会場 | 浜離宮朝日ホール(東京・築地) |
料金 | 全席指定 ¥4,000 |
曲目 |
ハイドン/ソナタ ハ長調 Hob.ⅩⅥ/48 ベートーヴェン/ソナタ 第31番 変イ長調 Op.110 スクリャービン/ソナタ 第4番 嬰ヘ長調 Op.30 リスト/ソナタ ロ短調 |
[主催] 朝日新聞社 ミリオンコンサート協会 [チケット取扱い] 朝日ホールチケットセンター TEL.03-3267-9990 音楽厨房 TEL.042-851-3942 ミリオンコンサート協会 TEL.03-3501-5638 |
ソナタという物語。
映画を観ていると、往々にして悪役が非常にクリエイティヴなのに感心させられることが多い。
「良い人」(あるいはフツーの常識人)の行動パターン=「型」をしっかり見抜いて裏をかき、騙すその手口の数々は、アイディアに満ち溢れて、鮮やかそのものである。
今回取り上げる作曲家を映画に出てくる悪役と一緒にするつもりは毛頭ないのだが、彼らはソナタという「型」に縛られるのではなく、「型」を軽やかに取り込み、時にはその「型」をいわば拡大解釈までして、素晴らしい音楽を書き上げた。それはまったく鮮やかとしか言いようがない。
「そうだ、ソナタを弾こう」と考えてプログラミングしたところ、変格活用的なソナタ(あるいは応用編とでもいおうか)ばかりになってしまった感があるのだが、小さい頃から「ソナチネ」や「ソナタ」に飽き飽きしていた方にも、「ソナタ形式って何?」と仰る方にも、とりあえず形式のことはさておき、ソナタという物語をお楽しみ頂けたらと願っている。
出演者プロフィール
濱 倫子(ピアノ) Rinko Hama/Piano
東京に生まれる。
その演奏は「見事に浮遊する歌心」「魅了されずにはいられないその深さ、そして信じられない程の明晰さ」「濱倫子はピアノを弾くことができるだけではない。彼女はピアノを歌うことができるのである」など、ヨーロッパの各紙でも高い評価を受けている。
東京藝術大学を卒業後渡独、カールスルーエ音楽大学大学院、そしてデトモルト音楽大学演奏家国家試験課程を最優秀の成績を得て卒業。
J.ミコー、杉本安子、中山靖子、湯口美和、S.シュパイデル、A.ウゴルスキの各氏に師事。
ポルト国際ピアノ・コンクール(ポルトガル)、エピナル国際ピアノ・コンクール(フランス)、テル・ハイ国際ピアノ・コンクール(イスラエル)で優勝・入賞、スウェーデン国際デュオ・コンクールでは、チェロのグレゴリー・アルミャンとのデュオで優勝。
ハノーファー・ショパン協会及びバーデン文化財団より奨学金を受ける。また、文化庁新進芸術家海外研修員として研鑽を積む。
ソロ、室内楽、オーケストラとの共演、シュヴェツィンゲン音楽祭やベートーヴェンフェスト・ボン、モーゼル音楽祭などの様々な音楽祭への参加を含めた、ヨーロッパをはじめとする各地で演奏の他、放送、CD録音も数多く、2009年夏にはラヴェル作品を収録したCDがAntesよりリリースされた。
これまでに北西ドイツ・フィル、ヴュルテンベルク・フィル、メンデルスゾーン室内管、クライオヴァ・フィル他と共演、室内楽においても多くの演奏家からパートナーとして信頼を得て共演を重ねている。
2005年にヴァイオリンのミハイル・オヴルツキ、チェロのグレゴリー・アルミャンの両氏と共に結成したベートーヴェン・トリオ・ボンでの今後の更なる活動も期待されている。