松尾香世子〈ソプラノ〉
Kayoko Matsuo〈Soprano〉
日本オペラ歌手育成部修了。ハンガリー・リスト音楽院留学。アンドール女史に師事し、ディプロマ取得。平成13年度文化庁在外派遣員としてドイツのデットモルトへ留学。
1991年、東京オペラプロデュース公演「ドン・ジョヴァンニ」のツェルリーナでデビュー。94年、95年と続けてサントリー主催グスタフ・クーンアカデミーに合格。95年、サンフランシスコ・オペラ・コンクール入選。93年以降、数々の日本初演の舞台に主演してきた。グノー「ロメオとジュリエット」のジュリエット役で新聞紙上において高く評価されたのをはじめ、ロッシーニ「オリー伯爵」で難技巧を必要とするアデーレ、「ハムレット」のオフィーリア、ベルリオーズ「ベアトリスとベネディクト」のエロー、R.シュトラウス「無口な女」のアミンタ、「ナクソス島のアリアドネ」のナヤーデと意欲的に取り組み好演。95年、神戸アーバンオペラ主催「椿姫」でのヴィオレッタは「高い水準の音楽性と技術を持った歌い手」、98年、新国立劇場中劇場のワーグナー「恋は御法度」のマリアーナは「素直な演唱と役を消化した芝居が、ひときわ耳目をひいた」と新聞紙上、音楽の友、音楽現代誌上などで高く評価されてきた。
2003年1月、ハイドン「無人島」のシルヴィアで、新国立劇場主催公演にデビューを果たした。03年2月・04年1月、ドニゼッティ「当惑した家庭教師」(日本初演)のジルダ、03年7月、「魔笛」でパミーナ、04年11月、オッフェンバック「天国と地獄」のユリディス、05年7月、東京オペラ・プロデュース設立30周年記念公演H.A.マルシュナー「ヴァンパイア(吸血鬼)」(日本初演)のエミーなどをいずれも好演。
1998年、東京カザルスホール、2005年11月には津田ホールでリサイタルを開催し、高い評価を得た。現在は宗教作品、オラトリオなどのコンサートにも力を入れている。
CDは「イリス~清らかな祈り~」(OVCX-00039)。
二期会会員。
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