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デルゲルマー〈馬頭琴〉

Delgermaa〈Morin Khuur〉

デルゲルマー

 モンゴル国オブス県オランゴム市出身。馬頭琴やイケルなど民族楽器を作成していた祖父の影響で、幼い頃から音楽や踊りが身近な環境に育つ。

 1997年、ザヴハン県音楽舞踊学校中等部に入学。そこで教師に才能を見出され、琴から馬頭琴に転向し専門に学び始めた。従来モンゴル国で馬頭琴は男性楽器とされ、大学で専門課程に進んだプロの女性馬頭琴奏者は2人しかいなかった。97年から2001年、ザヴハン県音楽舞踊学校でK.アズジャルガルに師事。01年から04年、ウランバートルの国立音楽舞踊学校でT.アマルジャルガルに師事。その後、モンゴル国立馬頭琴楽団長で指揮者のTs.バトチョローンに師事。07年学士の学位を取得。在学中の05年から国立馬頭琴楽団に所属し、3人目の女性馬頭琴奏者として世界各地で演奏。

 07年、国立フィルハーモニーで協奏曲を演奏。09年、妹でホーミー歌手A.ウンダルマーと共演。10年、韓国に留学、CPIプログラムに参加、民族楽器を受講。07年、09年、ジャミヤン馬頭琴コンテスト受賞。12年、ムルドルジ記念民族音楽コンクール入賞。06年より国立馬頭琴楽団メンバーとして度々来日。13年7月、新潟県各地でソロ・コンサートを実施。15年12月よりモンゴル人作曲家の現代音楽シリーズ、「モンゴルクラシックを弾く」を開始。モンゴルの伝承曲から現代まで収録したCD「サツァル」をリリース。

 現在、新潟県を拠点に馬頭琴の普及・指導も行っている。