佐藤寿一〈指揮〉
Jyuichi Sato〈Conductor〉
1960年、仙台市生まれ。埼玉大学教養学部卒業。初め哲学コースで音楽美学を専攻するが、後、指揮に転向。指揮を小松一彦、高階正光、前田幸市郎の各氏に師事。これまでに、山形響、ニューフィル千葉、仙台フィル、東京都響、東京フィルなどを指揮するほか、東京室内歌劇場、その他オペラの副指揮、指揮、また文化庁主催・歌座「うたよみざる」公演の指揮兼打楽器を務めた。
92年にはハンガリーの国際バルトーク・フェスティバルにおいてサヴァリア響を、2002年には日韓国民交流年記念事業として韓国ソウルのカンナム響を指揮し、高い評価を受けた。山形県生涯学習文化財団制作のオペラ・モーツァルト「フィガロの結婚」(2001、02年)、フンパーディンク「ヘンゼルとグレーテル」(04年)では、指揮とともに演出も担当し好評を博すなど、新たな分野へ活動を拡げている。
1998年から2004年まで山形響指揮者を務めた。11年3月には東日本大震災からわずか2週間後に、仙台フィルによる復興コンサート「鎮魂、そして希望」を仙台市内で指揮した。