information
訃報
ピアニスト 遠山慶子氏
2021年3月31日
弊社所属のピアニスト遠山慶子は、2021年3月29日、脳腫瘍のため逝去いたしました(享年87)。
ここに生前のご厚誼に対し、深く感謝いたしますとともに、謹んでお知らせ申し上げます。
1934年(昭和9年)3月25日東京生まれ。
1955年、パリ・エコール・ノルマル音楽院卒業。
1952年、来日したフランスの名ピアニスト、アルフレッド・コルトーに才能を認められ20歳で渡仏、パリ・エコール・ノルマル音楽院在学中の3年間にわたり、氏のもとで研鑽を積んだ。
1963年パリでデビュー。パリを拠点にヨーロッパ、アメリカで演奏活動を行う。コンチェルトではカルロ・ゼッキ、シャンドール・ヴェーグ、アントニー・ヴィッドなどの名指揮者と共演。室内楽の分野でも名だたる演奏家と共演、特に元ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスター、ウェルナー・ヒンク、ヴァイオリニストの塩川悠子とは日本各地でも演奏を重ねた。
録音の分野ではカメラータ・トウキョウより多くのCDを発売。ロン=ティボー、ゲザ・アンダ等の国際コンクール審査員、草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバルでも長く講師を務めた。
1978年に日本ショパン協会賞、2010年に毎日芸術賞を受賞。