生島 繁〈クラリネット〉
Shigeru Ikushima〈Clarinet〉
国立音楽大学在学中、フランス政府給費留学試験に合格し渡仏。フランス国立ルーアン音楽院クラリネット及び室内楽科を共に一等賞で卒業。その後マスターコースも修了。レオポルド・ベラン・ヤングコンクール(パリ)のスーペリュール部門とエクセランス部門の両部門で第1位を獲得する。
フランス政府文化省ソリスト国家資格試験100人中で第1位。フランツ・リスト室内オーケストラの首席奏者としてヨーロッパ各地で演奏。またJ.-P.ランパル、M.アンドレ両氏と演奏会を行う。
1974年フランス国立トゥールーズ・キャピトル管弦楽団に首席クラリネット奏者として入団。95年まで在籍し、その間EMI、CBS、ドイツ・グラモフォンなどの主要レーベルで70枚に及ぶレコーディングを行う。室内楽においてもトゥールーズ木管八重奏団やトゥールーズ木管五重奏団のメンバーとして活躍。92年のトゥールーズ木管五重奏団来日公演は、日本各地で好評を博した。
ソリストとしては、新日本フィル、東響、トゥールーズ・キャピトル国立管とコンチェルトを共演。日本では83年の東京デビュー・リサイタル以来毎年帰国し、コンサート、NHK-TV&ラジオ出演、レコーディングなど幅広い活動を行なう。
95年、26年間の滞仏生活に終止符をうち、日本に帰国。演奏活動のみならず、後進の指導にも精力的に取り組み、多くの逸材を育てている。
CDは「生島繁クラリネット・シーン」シリーズ4枚、「トゥールーズ木管五重奏団」1枚がフォンテック・レコードから、「松平頼則作品集2」がキングレコードから発売されている。
現在、国立音楽大学准教授。