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松原勝也〈ヴァイオリン〉

Katsuya Matsubara〈Violin〉

松原勝也

 東京藝術大学在学中に安宅賞受賞。ティボール・ヴァルガ国際コンクール、クライスラー国際コンクール等で上位入賞。新日本フィル・コンサートマスターなどを歴任。ソリストとして新日本フィル、東京フィル、東響などと共演。バッハから現代までを俯瞰的視野でとらえた無伴奏リサイタル・シリーズ、ピアニスト山下洋輔、ギタリスト渡辺香津美との共演など、ジャズ・ミュージシャンとのコラボレーション、新曲初演、武満 徹室内楽作品全曲演奏、ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏など、多彩な演奏活動は高い評価を受けている。

 津田ホール「松原勝也+プラス」、北九州響ホール「響ホールフェスティヴァル」、2001年から10年まで第一生命ホールで行われた若い演奏家のための「アドヴェントセミナー」などをプロデュースする。07年には、ロンドンの音楽の殿堂ウィグモア・ホールでリサイタルを開催。指揮者・ソリストとして同行した、03年のジュニア・フィル欧州公演、08年の同北京公演では大きな成果を挙げた。12年、東京の春音楽祭において、自ら編曲したバッハ:ゴールドベルク変奏曲の弦楽五重奏版を初演し大きな反響を呼び、同曲はライヴ・ノーツ・レーベルよりCD発売され、絶賛を博した。

 第17回中島健蔵音楽賞、第55回文化庁芸術祭新人賞受賞。静岡AOIレジデンス・クヮルテット・メンバー、長崎OMURA室内合奏団アーティスティック・アドヴァイザー、霧島国際音楽祭講師、東京藝術大学音楽学部教授。

 AOI・レジデンス・クヮルテットの活動に対して、平成24年度静岡県文化財団第26回地域文化活動賞特別賞が贈られた。